梨状筋症候群をご存じですか?
「最近なんだかお尻がビリビリ痛い」
「お尻から足にかけて、しびれるように痛みを感じる」
そのような方はいらっしゃいませんか?
もしかしたら、その症状は『梨状筋症候群』かもしれません。
この聞きなれない梨状筋、どういう筋肉でしょうか?
梨状筋とは
梨状筋とは、お尻の奥にあって股関節と骨盤を結ぶ筋肉です。
主に股関節を外側に開く働きを担っています。
そして、この梨状筋の下を坐骨神経が通っています。
この筋肉が何らかの原因により硬くなると、坐骨神経に圧迫がかかり、梨状筋症候群が発生します。
梨状筋症候群の主な症状
- お尻の筋肉が硬くなり腰痛を引き起こします。
- お尻、太ももとふくらはぎの裏側などに痛みやしびれが生じることがあります。
- 痛みはしばしば片側にあって、坐骨神経の経路に沿って広がります。
- 長時間座っていると、痛みが増すことがあります。
原因
- 長時間のデスクワークや長距離運転
- ゴルフや野球など体をひねる動作の多いスポーツ
- 重いものを持ち上げたり、中腰での作業
- ガニ股で歩く、胡坐をかく、足を組むなど足を開く動きが多い
使い過ぎによって、筋肉の柔軟性がなくなることで坐骨神経を圧迫します。
梨状筋症候群を予防するには?
長時間同じ姿勢で座りすぎないようにし、意識して定期的に休憩をとるようにしてみてください。
適度な運動とストレッチを行い、姿勢に気をつけましょう。
それでは簡単に出来る体操がありますので、ご紹介します。
バイバイ体操
- 仰向けに寝ます。
- 両足を肩幅に開きます。
- 片方のつま先を内側、外側と交互に振ります。
- 内、外に50回振ったら、反対の足も同じように行います。
カカト回し
バイバイ体操を立って行うのが、カカト回しです。
- 姿勢を正して真っすぐに立ちます。
- 片足を少し前に踏み出し、そのカカトだけを床につけてつま先を上げ、膝は伸ばしておきます。
- カカトを軸に、つま先を左右に内・外、内・外…と振り、これを50回繰り返します。
- その場で足踏みを30秒します。
どれも初めはうまくできないかもしれません。
無理のないように続けてみてください。