『噛む』ことと咀嚼(そしゃく)について
現代人は咀嚼力が落ちているといわれています。
今回は、『噛む』と咀嚼について注目してみました。
『噛む』ということ
噛むということは、単に食べ物の消化を助けるにとどまらず、咀嚼は思っている以上に内臓機能にダイレクトにかかわっています。
健康な人の噛む力は平均男性60㎏、女性40㎏ほどと言われています。
しかし、噛み合わせに問題があったり、歯周病、顎関節症などの疾患があったりすると、噛む力は一気に10㎏程度にまで落ちます。
咀嚼が弱い人は、それだけで自分の身体に負担をかけているのです。
『咀嚼』は足がポイント!
咀嚼力を上げるためには、ただよく噛めばいいというものでもありません。
しっかりとした咀嚼力は、実は土台である足と、正しい嚙み合わせの二つなくしては生まれません。
試しに、何かを食べながら足を浮かせてみると、あごの力の入り方が変わるのが実感できるのではないでしょうか。
どんなに理想的な噛み合わせであっても、足がしっかり力を受ける体勢になっていないと噛む力が出ません。
食事の時には背筋を伸ばし、両足の裏をしっかりと地につけましょう。
よく噛んで笑顔に
嚙み合わせの悪さや噛み癖は、顔のゆがみに直結します。
よく噛むことで口の周りの筋肉がほぐれ、表情が豊かになり、笑顔も自然になります。
気持ち良く噛めることは精神的にも美容の面でもプラスに働きます。
よい笑顔になるためにはよく噛むこと、そして口腔のねじれをとること。
自然で美しい笑顔を見ることは、本人にとっても周りの人にとっても、とても気持ちのいいものですよね。