
自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があります。
よく聞く言葉ですが、そもそもどういうものなのでしょうか?
交感神経と副交感神経を2回にわたって詳しく説明したいと思います。
今回は『交感神経』についてです。
交感神経ってどんな役割?

交感神経は「アクセル」の役割を持っています。
たとえば・・・
- 朝起きて活動を始めるとき
- 仕事・勉強・運動
- 緊張する場面
- 危険を察知して、戦う・逃げるモードになるとき
- ストレスを感じたとき
こんな場面で交感神経は活発になります。
交感神経が働くと何が起こる?
交感神経は身体を素早く動かせるように、いろいろな機能を“活動向け”に切り替えます。
- 心拍数・血圧が上がる
→心臓の動きが速くなり、血液を勢いよく送るので体のパフォーマンスを高めます。 - 呼吸が早く・深くなる
→酸素をたくさん取り入れて、筋肉への供給を増やします。 - 筋肉が緊張する
→体が瞬時に動けるように準備します。 - 目が見えやすくなる
→瞳孔がひらき、周りをよく見渡せるようになります。 - 汗が出やすくなる
→体温調節のために汗腺が働きます。
つまり、体は“戦闘モード”“仕事モード”に切り替わるわけです。
交感神経が強くなりすぎるとどうなる?

- ずっと緊張している感じ
- 寝つきが悪い
- 肩こり・頭痛
- イライラしやすい
- 胃の調子が悪い
- 動悸を感じる
交感神経は必要な神経ですが、休む暇なく働き続けていると体が疲れ、不調が起こります。
交感神経を整えるには?
- 深呼吸
→ゆっくり息を吐くと副交感神経が働きやすくなります。 - 温かい飲み物を飲んだり、ぬるめのお風呂につかる
→体温が上がると“休息モード”に切り替わりやすいです。 - スマホを寝る前に見ない
→刺激が減り、興奮が落ち着きます。 - 軽い運動・ストレッチ
→ストレス解消と筋肉の緊張が取れ、神経の切り替えが上手くなります。
まとめ
交感神経は身体を“活動モード”にする神経です。
必要な時に強く働くのは大事ですが、長時間働き続けると不調につながるため、リラックス習慣でバランスを整えることが大切です。
自分の生活習慣から“アクセルの踏みっぱなし”になっていないかチェックしてみてください。






