唾液の豆知識
皆さんは、自分の「唾液」について深く考えたことはありますか?
意識しなくても、あるのが当たり前の存在ですよね。
しかし、唾液は私達の口内環境に大きく影響を与える大事な要素です。
今回は、唾液について少し考えてみましょう。
唾液とは
唾液は透明な体液ですが、最初から唾液として体内で生まれるわけではありません。
元は血液で、それが唾液腺で唾液に作り変えられたもの。
その分泌量は年齢とともに減少していく傾向はありますが、健康な成人ではなんと1日に1~1.5Lといわれています。
予想以上に多くの唾液が生成されていることが分かります。
唾液の役割
唾液には様々な成分と作用が含まれます。
- 消化作用を助ける「酵素アミラーゼ」
- 粘膜保護作用のある「ムチン」
- 自浄作用のある「ラクトフェリン」
- 抗菌作用のある「lgA」
気になる口臭予防にも、自浄作用や抗菌作用を持つ唾液が重要な役割を果たしています。
更にこの抗菌作用により、体内に菌やウイルスが侵入するのを防ぐので、特に感染症の予防に効果を発揮します。
このように、多くの役割を果たしている唾液ですが、分泌量が減ってしまうのは大問題です。
ドライマウス
唾液の分泌量が減ってしまうと、目に「ドライアイ」があるように、口にも「ドライマウス」という現象が起こります。
ドライマウスを防ぐには・・・
- 唾液の元である血液をスムーズに作るために、水をよく飲むこと
- よく噛んで食事をする
- 耳の下から顎にかけて軽くマッサージをして、唾液腺を刺激する
普段、意識しなかった唾液について知ると、私達の口内環境が、いかに唾液によって守られているか分かりますね。